
夏休みももうすぐ終わりますね。
今年の夏はお天気がイマイチでなかなかプールや海に行けなかった子供達が多かったようです。
そんな中、先日TVで「プールの消毒水で歯が溶ける?」という話題を目にしました。
こんな話を聞いたら不安を感じる方も少なくないはずです。
今回はそんなプールと口の健康との関わりの話をしていきたいと思います。
プールの酸蝕症とは?
実は欧米では
プールの水に長く接触して起きる歯の病的な溶解
「プール酸蝕症」
が広く知られています。
これは、プールの水の殺菌遊離残留塩素が原因とされています。
日本では財団法人日本学校保健会の
「学校における水泳プールの保健衛生管理」の中で
目、耳、鼻及び皮膚の病気との関連については記載されていますが、
歯や口の中の病気の記載はありません。
プールの水の塩素消毒水質基準
不特定多数の人が利用するプールの水は消毒する事が義務付けされていますが、
主に塩素消毒剤が使用されています。

歯は酸性環境で溶けますが、
実際に歯が溶けだすpH値は5.4以下です。
日本の文部科学省で定められているプールの水質基準は
pH5.8以上8.6以下であることから、
日本国内のプールで水質基準が守られている限りは
基本的に歯は溶けないと考えて良いでしょう。
しかし
この基準は健康な歯の場合であり、
むし歯になると歯質が弱くなっている為
pH値が5.4より大きな数値でも歯が溶け、むし歯が悪化する可能性も否定できません。
ですからむし歯が指摘された場合は出来るだけ
水泳の授業が始まる前に治療を終えるのは望ましいです。
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ちなみに海外で報告された古い研究結果で
プールトレーニングした競泳選手の39%に歯の酸蝕症が認められましたが、
水のpH値が2.7と強い酸性だったとのことです。
これは日本における水質基準と大きく逸脱しています。
また、水泳選手は他のスポーツ選手と同様酸性度の強いスポーツドリンクを口にする事が多い事から酸蝕症になるリスクが高いとのことです。
プールの塩素の直接的な刺激を防ぎ、歯を酸から守る為にもプールから出た後はしっかり口をすすぎ、気持ちよく暑い夏を乗り切りましょう!

