急に寒くなり、インフルエンザが流行ってきたようですね。
年末に向けて体調を崩しやすいので、しっかり管理していきましょう。
ところでみなさんは、歯磨きの時など日頃ご自身の舌の様子を確認する事はありますか?
舌にはたくさんの血管や神経が走っていて、身体の変化を知るのに有用な器官です。
今回は、よくある症状のひとつである「歯痕舌」(しこんぜつ)について
取り上げてみたいと思います。

まず舌を出して側面や先端がデコボコしていないか確認してみて下さい。
夜眠っている間に歯ぎしりや食いしばりをしていたり、
起きている時間や何かに集中している時
無意識に食いしばっている事もあり、
それにより舌が歯に押し付けられて歯型が付いてしまいます。
これを「歯痕」や「舌圧痕」(ぜつあつこん)と言います。
また、冷え性により新陳代謝の低下があると血流が滞ってしまったり、
消化機能の衰えなどで舌の浮腫みを起こした際にも
歯型が付きやすくなります。

<改善方法>
まずは食いしばりや歯ぎしりを自覚し意識をする事が大切です。
寝ている間は無意識にやってしまいますから
マウスピースを装着するのも良いでしょう。
日中何かに集中している時やしゃべっていない時などは
かなりの確率で無意識に噛みしめている方が多いです。
気付いたら上下の歯を離す様にしましょう。
この意識だけでも大分改善されますよ。
また冷え性や消化機能が原因の場合は
なるべく冷たい飲み物を控え、
温かい物を摂取する様に心掛け、
睡眠をしっかり取り疲れを溜め込まない様にしましょう。
痛みや違和感など気にならないとなかなか細かく鏡でみる機会がない舌ですが、
是非ご自身で何かサインが出ていないかチェックしてみて下さい。

