前回は舌の汚れが口臭の原因となるお話をしましたが、
今回は舌のケアについて簡単にまとめていきますね。
1、水や舌磨き用のジェルで舌全体を湿らせる
舌苔が乾燥していると
舌にこびりついて取り除きにくくなります。
舌磨きをする前に水を含んで舌を十分に湿らせておきましょう。
2、舌を大きく前に出す
鏡で舌の表面についた汚れを確認しながら
舌磨きをすると効率よく舌苔を取り除く事が出来ます。
舌苔は舌の中央~奥の方に多く付着しやすいので
舌を突き出して舌全体の汚れを確認しましょう。
3、舌ブラシを濡らし、舌の奥から手前に磨く
舌ブラシを舌の奥に優しく当て
手前に向かって3~4回程度軽く掻き出す様に動かします。
手前から奥に動かすと細菌が喉の奥に入ってしまう可能性があります。
また、ゴシゴシ往復する様に磨くと舌を傷つける恐れがあります。
舌苔が多く付いている場合は一回の磨きでは取り除くのは難しいかもしれません。
無理せず毎日少しずつ落としましょう。
4、うがいをして口内に残った汚れを流す
磨き終えたら最後にうがいをして口の中に残った汚れを洗い流しましょう
<ポイント!>
磨くのは起床時がおすすめ
唾液には口の中の汚れを洗い流す自浄作用や細菌の増殖を抑える作用があります。 眠っている時は唾液の分泌量が低下するため起床時は口の中に細菌が多い状態です。 舌磨きは起床後、歯磨き前に行うのがおすすめです。
味蕾を傷つけない様に優しく
舌の表面にある舌乳頭には味を感じる「味蕾」(みらい)とい細胞の集まりがあります。
ゴシゴシ強い力で磨いて味蕾傷つけてしまうと味覚障害になり、味を感じにくくなる可能性があるため舌磨きをする際は優しく磨きましょう。
歯ブラシではなく舌専用ブラシを使う
一般的な歯ブラシは毛先が硬いタイプのものもあるため、舌を磨くと傷つける事があります。
舌への刺激を抑える為に舌専用ブラシを使う様にしましょう。
形は大きく分けてブラシタイプ、ヘラタイプ、ステンレスタイプ、スクレパータイプがありますが、当院ではブラシタイプをおすすめしています。
ブラシタイプはヘッドに植え付けた毛束で舌苔を取り除きます。
舌の凸凹に入り込んで汚れを掻き出しやすく歯ブラシの様な感覚で使えるので扱いやすくおすすめです。
ブラシは定期的に交換しましょう
ブラシタイプは劣化すると舌苔を取り除きにくくなります。
汚れが付着して衛生的にも良くない為、歯ブラシと同様一か月に一回交換するのが目安です。
<まとめ>
舌磨きで舌苔を除去すると口臭予防になるほか口腔内や全身の健康にも良い影響を与えます。
間違った方法で磨くと舌を傷つける可能性があり、口臭の悪化や味覚障害を招く場合もあるので注意しましょう。